雪遊び。無邪気な心を取り戻したいときに、この曲を。
大人になると、色々な事を考えすぎて、自分の気持ちを素直に表現できないこともありますよね。
たまには、喜怒哀楽を思いっきり出してもいいんです。
人間らしい正直なところこそ、人は魅かれるものですよ。
雪だるまの一生
白い粉雪がはらはらと舞う
小さな手袋がやさしくすくい、
太陽にかざして輝きを見る
惜しそうに握りつぶし、
夏に遊んだ
泥団子の記憶をよみがえらせ、
まん丸の小さな玉と、
大きな玉を磨き上げた
同じ背丈の雪だるまは、
目も、口も、鼻ももらい、
にっこりと微笑みをうかべる
「Tanzen! Tanzen!
(踊ろ!踊ろ!)」
陽が傾くころ、
雪だるまの周りには、
硬い地面ができあがった
去ってゆく後ろ姿を、
いつまでも見送り、
何度も、何度も足跡を数えた
♠ composer’s note
子供の頃、スキー場へ行けば、必ず雪だるまを作った。
雪国に行けばもちろん、都会でも雪が積もると、今でもついつい作ってしまう。
作っているときはウキウキして楽しいけれど、カワイイ雪だるまを残して立ち去るときは、いずれ溶けてしまう寂しさを思って、毎度せつなくなる。
小さな子供に白い雪が命を吹き込まれ、友となり、ふたりは飛び跳ねて踊る。そして、やがて消えてしまうであろう、取り残された雪だるまの寂しさ。そんな物語りのあるピアノソロ。
子供の頃の無邪気さを思い出せば、冷たい雪が姿を変え、サンタクロースのように、ぬくもりを届けてくれるだろう。
ホッとできる、音楽を♪
曲名:雪だるまの一生 A Life of Snowman
発売日:2014.02
曲の長さ:7’27”
主な楽器:ピアノソロ
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