暗闇の中で。一筋の光を見つけたいときに、この曲を。
進んでも進んでも出口がなくて、気力を失ってしまいそうになることもありますよね。
思い切って、目線を30度上にあげてみてもいいんです。
ほんの少しだけ、いつもと違う景色は、別世界へと繋がっているのですよ。
雪と少女
薄暗い部屋の真ん中に
少女がひとり
座っている
ふわりとした
スカートからのぞかせる
白い靴下を見つめながら
小さな木の椅子を揺らしていた
やがて、
部屋へ差し込む一筋の光をたどり
窓のほうへ振り返ると
チラチラと舞う雪が
目に飛び込んできた
思わず窓辺に駆け寄り
背伸びをして
両手でガラス戸を押し開けた
闇夜の空から落ちてくる
わたのように柔らかい雪
差し伸べた小さな手のひらに
次から次へと舞い降りる
いつしか取り戻した笑顔を
やさしく月は照らしていた
♠ composer’s note
深い暗闇にいるときは、1点でもいいから光が欲しいと切に願う。
でもそんな光は、遠いところにあるのではなく、本当はとても近くにあるもの。灯台下暗し、というように、ただ顔を上げるだけでいいのかもしれない。
小さな女の子が、ささやかな光を見つけるだけで、沈んでいた心は晴れやかになる。そうして小さな光をたどっていくと、その先には美しい景色が広がっている。そんな心の変化をたどる音楽。
まだ気づいていない光を、見つけてみよう。
ホッとできる、音楽を♪
曲名:雪と少女 Snow and a Girl
発売日:2011.12
曲の長さ:2’14”
主な楽器:ギター・ストリングス
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