連なる雲。まったりくつろぎたいときに、この曲を。
生きていれば、息をつく暇もなく日常に追われ、ゆとりがなくなることもありますよね。
前へ出す足を止めて、空を見上げてもいいんです。
今は今この瞬間しかなく、人生に通過点などないことに、気づくものですよ。
うろこ雲
夏が終わりを告げるように
キミの心は揺れていた
そっと吐き出す小さな息が
モコモコの雲を作っていく
空の隙間に現れた
イナズマから逃れられない無力さが
キミの心を
どうすることもできないと
物語っていた日
六日、二十日、ひと月が過ぎ
雲のカタチが変わったとき
頭上に広がった真っ青な空を
キミと一緒に見上げていた
穏やかなキミの顔と
真っ直ぐな眼差しの先にある
どこまでも続くうろこ雲を
いつまでも追うように
つかまえる必要もないキミの心は
今はもう、ここにある
♠ composer’s note
入道雲がウロコ雲に変わると、過ぎ去った夏に思いを馳せる。同時に、実りの秋、そして冷たい冬への移り変わりをついつい考えてしまう。雷がゴロゴロ言い出すと、まるで、「ハイ、夏は終わりですヨ!」と言われている気分。
雲には色々な形があって、たいてい物語の一場面に見える。“ステゴザウルスが小魚を食べようとしているところ”とか。でも、うろこ雲は、遠くまで連なる全体の姿を「美しい~」と思う特別な雲。
順番に小さくなっていく雲たちが、遠くまで続いている。そんな雲の姿を目で追っていくと、今、ココに意識が戻ってくる。ゴロゴロという稲妻の音も登場する広い広い空の音楽。ウロコ雲一つひとつにイラナイモノを置いていくように、心を解き放ってあげよう。
ホッとできる、音楽を♪
曲名:うろこ雲 Buttermilk Sky
発売日:2015.01
曲の長さ:5’29”
主な楽器:ピアノ・ギター・オーケストラ
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