TOMO SAKAI

夕涼み A Cool Evening Breeze / op.003

 

 

縁側で。頭を冷やしたいときに、この曲を。

生きていれば、気持ちだけが先走ってしまうことも、ありますよね。
そんな時こそ、ひと休みしてもいいんです。

しばらく風を感じていれば、心と頭が同じリズムを刻むようになるものですよ。

 

 

夕涼み

 

そっと縁側に腰を下ろすと、
見慣れた庭が姿を消す
まるで、
足を踏み入れてはいけないような
「涼」という名の空間が、
そこにある

 

一筋の風がさらりと頬をなで、
垂れた前髪を軽く揺らし、
風鈴をリリンと鳴らして去ってゆく

 

響いた音を名残惜しむかのように
麦茶の入った切子ガラスが
氷をカランとはね返す

 

音の道筋は空へと続き
こぼれる夕日に目を誘う
吸い込まれそうな夕焼けの空から
私を連れ戻そうと
新たな風が、また、
風鈴を揺らす

 

「リリン」

「カラン」

陽が落ちる

 

 

composer’s note

日本人には、耳や目で季節を感じる豊かな感性がある。

音で涼しさを演出する夏の風物詩、風鈴。

鈴のようにキンキンした感じがなく、丸みのある柔らかい音がいい。この現代でも嬉しいことに、風鈴はなくなることがない。

人は、一日に何万回も思考する。けれど、風鈴のリリンという音を聴くと、自然にそちらへ意識がいく。たまに余白を作ってあげれば、心と体も元気になるもの。

ゆったりとした涼しげな音楽。意識して思考をストップさせ、心をクールダウンしよう。

ホッとできる、音楽を♪

曲名:夕涼み A Cool Evening Breeze
発売日:2011.07
曲の長さ:4’12”
主な楽器:ピアノ・オーケストラ

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