壁の向こうの雪景色。心の声を聞きたいときに、この曲を。
生きていれば、道に迷い、どこへ進めばよいのか、分からなくなることもありますよね。
白い息を吐くように、頭の中にあるものを、少しずつ吐き出してもいいんです。
息と一緒に漏れた言葉が、本当の心の声なのですよ。
氷窓
冬の北国、開かずの窓
透き通った分厚い板が
窓をカッチリと固め
落ちた雫と結びつく
あちら側からこちら側
閉塞、それとも守護?
寒々しいから温かい
朱色の折り紙を切り取ったような
真ん丸太陽
ぼんやりと目先に浮かんでいる
♠ composer’s note
イエローナイフの映像を目にした時、「極寒でしょ!」と、冬の寒さの厳しさが、画面を通してひしひしと伝わってきた。かすんだ太陽が浮かぶ姿は、日本で見る太陽とは大きさも色も全く違って、まさに異国の雪国。
家の窓が水蒸気で凍りつき、まるで分厚い氷でできた窓のよう。中と外の気温差といったら!氷のような分厚い窓は、厳しい寒さから守ってくれてはいるけれど、同時に人々や暮らしを閉じ込めているようにも思えた。
そんな風に人は、籠の中の鳥になったときに、自分の立ち位置を冷静に見つめることができるもの。異国の雰囲気漂う音楽。別世界にワープして、今を振り返ってみるのもいい。
ホッとできる、音楽を♪
曲名:氷窓 A Frost Covered Window
発売日:2013.01
曲の長さ:6’01”
主な楽器:ギター・オーケストラ
♪ 同カテゴリーの音楽: 緩