TOMO SAKAI

氷窓 A Frost Covered Window / op.013


 

壁の向こうの雪景色。心の声を聞きたいときに、この曲を。

生きていれば、道に迷い、どこへ進めばよいのか、分からなくなることもありますよね。
白い息を吐くように、頭の中にあるものを、少しずつ吐き出してもいいんです。

息と一緒に漏れた言葉が、本当の心の声なのですよ。

 

 

氷窓

 

冬の北国、開かずの窓

 

透き通った分厚い板が
窓をカッチリと固め
落ちた雫と結びつく

 

あちら側からこちら側

 

閉塞、それとも守護?

 

寒々しいから温かい

 

朱色の折り紙を切り取ったような
真ん丸太陽
ぼんやりと目先に浮かんでいる

 

 

composer’s note

イエローナイフの映像を目にした時、「極寒でしょ!」と、冬の寒さの厳しさが、画面を通してひしひしと伝わってきた。かすんだ太陽が浮かぶ姿は、日本で見る太陽とは大きさも色も全く違って、まさに異国の雪国。

家の窓が水蒸気で凍りつき、まるで分厚い氷でできた窓のよう。中と外の気温差といったら!氷のような分厚い窓は、厳しい寒さから守ってくれてはいるけれど、同時に人々や暮らしを閉じ込めているようにも思えた。

そんな風に人は、籠の中の鳥になったときに、自分の立ち位置を冷静に見つめることができるもの。異国の雰囲気漂う音楽。別世界にワープして、今を振り返ってみるのもいい。

ホッとできる、音楽を♪

曲名:氷窓 A Frost Covered Window
発売日:2013.01
曲の長さ:6’01”
主な楽器:ギター・オーケストラ

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