田舎の空。ふるさとに帰りたくなったときに、この曲を。
人生を歩いていると、懐かしい過去に浸りたくなるときもありますよね。
たまには、後ろを向いたっていいんです。
自然と前を向きたくなる日がくるものですよ。
空と柿
畑の脇にある、一本の柿の木
だいだい色の
ぷっくりとしたお尻を下げ
細い枝へつかまっている
見慣れた土の景色から天を仰ぐと
空と柿
小さな背丈が大きく伸びて
「ああ、食べごろかな、
もう少しかな。」
水色えのぐに映えるだいだいが
一日、一日と濃くなってゆく
尖ったカラスのくちばしが先か
くすんだしわしわの手が先か
空と柿は、
ぼんやり見つめている
♠ composer’s note
田舎の親戚のオバアチャンの家の前には、大きな柿の木がある。秋には意外と細い枝に、ぎっしりと柿の実がぶら下がる。
木の下から柿の実をもぎ取ろうと手を伸ばすと、真っ青な空の中に、そのだいだい色の実が浮かび上がっていて、とても美しい光景。柿の実の採り頃って、結構難しいそう。「ちょっと油断すれば、カラスに先を越される」と話すオバアチャンの笑顔が、田舎のやさしさだなぁ、と思った。
古きよき日本の田舎風景の、ほんのり和風テイストの音楽。気持ちいい澄んだ空気を、胸いっぱい吸ってみよう。
ホッとできる、音楽を♪
曲名:空と柿 Sky and Persimmon
発売日:2012.11
曲の長さ:3’43”
主な楽器:ギター・オーケストラ
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