囲いのない世界。限界を取り払いたい時に、この曲を。
ある時ふと、いつのまにか閉ざされた世界に身を置いていることに気づいて、息苦しくなることもありますよね。
いつだって、心のままに飛び出していいんです。
目に見えているものを疑い、内の感覚を信じれば、本当はそこに囲いなんてなくて、意識が勝手に作り出した幻だったと、ハッと気づくものですよ。
箱庭の小人
いつからか住みついた
箱庭の園で
いくつもの視線を避けるように
ひっそりと息をする
ミクロの世界
消された生活感
耳を澄まし
目を見開けば
ただ感覚を頼りに
その存在に
気づくものもいる
キミはまだ
いるのかい?
そこに在るという
許可を得る必要なんて
誰にもなく
扉はいつでも
開かれている
♠ composer’s note
島根県にある足立美術館には、美しい日本庭園がある。庭から飛び出した借景の山々と一体となるその庭は、仕切りがあるようで無い世界。
一歩足を踏み入れると、そこは外とは完全に別世界なのに、高い視点で見れば、すべてが繋がっていて、訪れるものすら、決して外から来たのではないと思える。それは、気がつかないうちに、いつの間にか作られた世界に住んでしまっている私たちの、意識次第の現実世界のよう。
小さな箱の中で起こる、大きなドラマの音楽。ドラマティックな物語りの中には、本来この世界が持つ無限の自由が詰まっている。
ホッとできる、音楽を♪
曲名:箱庭の小人 A Dwarf in the Miniature Garden
発売日:2018.06
曲の長さ:8’21”
主な楽器:二胡・オーケストラ・ギター
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