TOMO SAKAI

箱庭の小人 A Dwarf in the Miniature Garden / op.032


 

囲いのない世界。限界を取り払いたい時に、この曲を。

ある時ふと、いつのまにか閉ざされた世界に身を置いていることに気づいて、息苦しくなることもありますよね。
いつだって、心のままに飛び出していいんです。

目に見えているものを疑い、内の感覚を信じれば、本当はそこに囲いなんてなくて、意識が勝手に作り出した幻だったと、ハッと気づくものですよ。

 

箱庭の小人

 

いつからか住みついた
箱庭の園で

 

いくつもの視線を避けるように
ひっそりと息をする

 

ミクロの世界
消された生活感

 

耳を澄まし
目を見開けば

 

ただ感覚を頼りに
その存在に
気づくものもいる

 

キミはまだ
いるのかい?

 

そこに在るという
許可を得る必要なんて
誰にもなく

 

扉はいつでも
開かれている

 

composer’s note

島根県にある足立美術館には、美しい日本庭園がある。庭から飛び出した借景の山々と一体となるその庭は、仕切りがあるようで無い世界。

一歩足を踏み入れると、そこは外とは完全に別世界なのに、高い視点で見れば、すべてが繋がっていて、訪れるものすら、決して外から来たのではないと思える。それは、気がつかないうちに、いつの間にか作られた世界に住んでしまっている私たちの、意識次第の現実世界のよう。

小さな箱の中で起こる、大きなドラマの音楽。ドラマティックな物語りの中には、本来この世界が持つ無限の自由が詰まっている。

ホッとできる、音楽を♪

曲名:箱庭の小人 A Dwarf in the Miniature Garden
発売日:2018.06
曲の長さ:8’21”
主な楽器:二胡・オーケストラ・ギター

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