桜吹雪。心のモヤモヤを吹き飛ばしたいときに、この曲を。
人生には、頭では分かっていても、どうしても一歩を踏み出せないこともありますよね。
ときが来れば花が散るように、心の中にもタイムリミットを作ってもいいんです。
季節が変われば、新たな芽が出てくるものですよ。
さくら散るらむ
ほんの十日前
まだら模様の鯉泳ぐ小川の上に
絡み合った小枝がアーチをつくり
冬の風が流れていた
キミのつぼみが膨らむことが
ボクの喜びとなった
キミは美しかった
声が出ないほど、美しかった
始まりを迎えるそよ風が
初恋色の花びらをさらってゆく
足しげく通うのをやめてから
時はどれだけ流れただろう
あるはずのない
淡い色のじゅうたんが
キミの元にだけ残してある
飛ばされまいと枝で囲い
キミはボクの帰りを待っていた
キミの散らした花びらに
幾年の思い、抱えてた?
キミの命がはかないと
知っていながらボクはなぜ
立ち去ったのだろうか
一片ひとひら落ちるたび
胸が苦しくなるんだよ
散りゆく姿 見届けるほど
ボクの心は強くない
さくら、さくら、さくら散るらむ
♠ composer’s note
日本の春の象徴とも言える、美しい桜。桜の花の命は、本当に短いもの。風に花が飛ばされ、雨に打たれて花びらが地面にくっつく姿を見ていると、「惜しいなぁ」と、残念に思ってしまう。
ついこの間まで枝だけだったというのに、少しこちらが気を抜いている間に、もう散ってしまっている。 そんな桜は、独特の華やかさと、せつなさを持っていると思う。いったいどんな思いで、桜は花を咲かせているのだろうか。
いさぎよく捨てる勇気。桜の花びらが散り行く音楽。心にある捨てられなかった思いを、花びらと一緒に手放そう。
ホッとできる、音楽を♪
曲名:さくら散るらむ Cherry Blossoms: A Moment of Beauty
発売日:2013.05
曲の長さ:5’35”
主な楽器:ピアノ・オーケストラ
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