TOMO SAKAI

寒桜 Winter Cherry Blossoms / op.019


 

陰と陽のせつなさ。遠く離れた愛する人を抱きしめたいときに、この曲を。

つかまえ切れない愛に、胸を痛めることもますよね。
溢れる愛を、無理に押さえつけなくてもいいんです。

あなた自身がその愛を、じっくり味わって受け止めてあげれば、心は満足するものですよ。

 

 

寒桜

 

赤いもみじを脇役へ押し出し、
急斜面から見下ろす
同じ方角に頭をもたげ、
号令を受けたかのように、
一斉に咲き誇る

 

薄ら暗い、違和感の中での桜は、
目の前ですら夢の中
何メートルもある巨大な絵を、
どこのだれが描いたのだろう

 

桜は春のものだなんて、
誰も決めてはいないけれど、
なぜに今、花開く?

 

華奢な体から湧き出す、
果てるほどの
底力に圧倒されながら、
小さな問いかけは声にはならず、
白い息となって消えていった

 

 

composer’s note

冬に咲く桜。

日本人にとって、桜は特別な存在。だから、冬に桜が咲くなんて、とても不思議な感じがしてしまう。 もちろん種類は違い、枝も細く、色も雰囲気も春のものとは違うけれど、それでも桜。 紅葉と同時に見ることができてカラフルな景色。

ただ、いくら満開でも、華やかさよりも必死さ、物悲しさを感じてしまう寒桜。まるで、 愛に溢れているというのに、それが届くことはない寂しさのよう。

冬の桜が奏でる、せつなくも美しいメロディー。満開に咲く花びらに包まれて、溢れ出る愛を受け取ってあげよう。

ホッとできる、音楽を♪

曲名:寒桜 Winter Cherry Blossoms
発売日:2013.12
曲の長さ:7’23”
主な楽器:ピアノ・オーケストラ

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