陰と陽のせつなさ。遠く離れた愛する人を抱きしめたいときに、この曲を。
つかまえ切れない愛に、胸を痛めることもますよね。
溢れる愛を、無理に押さえつけなくてもいいんです。
あなた自身がその愛を、じっくり味わって受け止めてあげれば、心は満足するものですよ。
寒桜
赤いもみじを脇役へ押し出し、
急斜面から見下ろす
同じ方角に頭をもたげ、
号令を受けたかのように、
一斉に咲き誇る
薄ら暗い、違和感の中での桜は、
目の前ですら夢の中
何メートルもある巨大な絵を、
どこのだれが描いたのだろう
桜は春のものだなんて、
誰も決めてはいないけれど、
なぜに今、花開く?
華奢な体から湧き出す、
果てるほどの
底力に圧倒されながら、
小さな問いかけは声にはならず、
白い息となって消えていった
♠ composer’s note
冬に咲く桜。
日本人にとって、桜は特別な存在。だから、冬に桜が咲くなんて、とても不思議な感じがしてしまう。 もちろん種類は違い、枝も細く、色も雰囲気も春のものとは違うけれど、それでも桜。 紅葉と同時に見ることができてカラフルな景色。
ただ、いくら満開でも、華やかさよりも必死さ、物悲しさを感じてしまう寒桜。まるで、 愛に溢れているというのに、それが届くことはない寂しさのよう。
冬の桜が奏でる、せつなくも美しいメロディー。満開に咲く花びらに包まれて、溢れ出る愛を受け取ってあげよう。
ホッとできる、音楽を♪
曲名:寒桜 Winter Cherry Blossoms
発売日:2013.12
曲の長さ:7’23”
主な楽器:ピアノ・オーケストラ
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