生きていれば、色んな選択肢に出会う。
行った方がいいか、行かない方がいいか。
買った方がいいか、買わない方がいいか。
左の道に進もうか、右の道に進もうか。
「どうもしっくりこない時は果報は寝て待て」、と書いたけど、こういった選択肢の場合、寝かせても答えが出ない時がある。
基本的には、心の声に耳を傾けるクセがついていれば、選択肢から一つを選ぶのは簡単。
けれど、どうもパッとしないとき、そのどれでもない、ってことかもしれない。
そう、選択肢に含まれていない、ってことも考えられる。
例えば、評判のケーキ屋さんのケーキが食べてみたいと行ったとして、ひとつケーキを選ぶとき。
どれも美味しそうなんだけど、一つひとつ見ていくと、このケーキは美味しそうだけど、ココナッツ風味がイヤだな、とか、こっちのもいいけど、紅茶クリームってのがなぁ、とか、あっちのは生クリームじゃなくてカスタードならいいのに、とか…。
どのケーキも100パーセントじゃなくて、オシイっ!て感じのとき。
それでも、せっかく来たんだから、と、ひとつ選ぼうとする。
これ実は、この店じゃないよ、ってお知らせだったりする。
その店をやめてみれば、ふと、他のステキな店が見つかるかもしれない。
あるいは、どれを選んでも変わらないってこと。
どれも良すぎて選べない!
って時は、どれを選んでも大満足。
どれも今ひとつで選べない。
って時は、どれを選んでも結局今ひとつ。
今ひとつのときは、「捨てる勇気」。
自分の心に正直になろうとしたのに答えが出てこないとき、こういう意味もある、って知っておくのもいい。