TOMO SAKAI

紅ノ君 Dragon Ume / op.038

 

龍神の園。圧倒的なエネルギーを感じたいときに、この曲を。

過去と現在の自分を超えたい思いが沸くこともありますよね。
他力をいただきながら、ただ素直な自分で存在していいんです。

人間的思考では思いもつかないほどの、無限のパワーが生まれるのですよ。

 

紅ノ君

 

龍神集う
梅の園

 

大胆さと繊細さ
一筆書きの
幾柱もの昇龍が鎮座する

 

ただ一つの無駄も存在しない

 

すべてが計算しつくされた中に
ボクまでも
数式の一つとして存在している

 

頭の天辺から足の爪先まで
細やかに行き届いた神経を通し
緩むことなく聞こえてくる呼吸

 

圧巻の美しさを誇る
凛とした君を前に
リズムを乱してしまいそうだから
ボクは世界を呑み込もう

 

梅木とり巻く
龍神と匠の共演する
盛大な宴が
今、始まっている

 

composer’s note

三重県鈴鹿市には、梅の花咲く2月中旬から3月下旬だけ開園する、研究栽培農園の「鈴鹿の森庭園」がある。

鈴鹿山脈を借景に、広々とした庭園には、巨大な枝垂れ梅があちらこちらにニョキニョキとそびえ立っている。梅という概念を打ち砕いたその見事な姿には言葉を失った。

“梅”という単語ではまったく収まりきらない、一本一本すべてに個性があり、それぞれの樹が光っていた。
自然は自然のままが最も美しいと思っていたけれど、匠との共演でこれほどまでに輝くのかと、真の共同創造の素晴らしさに心が震えた体験だった。

隅々まで配慮の行き届いたこの場の巨大なエネルギーに見合うように、風・空気・龍神・木霊など、そこで感じたすべてを音に詰め込んだ。

これほど見事な空間に身を置けたことに感謝したい。

 

*鈴鹿の森庭園 Suzuka Forest Garden

ホッとできる、音楽を♪

曲名:紅ノ君 Dragon Ume
発売日:2022.10
曲の長さ:7’56”
主な楽器:ピアノ・琴・ストリングス

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