TOMO SAKAI

鯉流るる The Carp Streamer / op.022


 

空を泳ぐ。自由に空を飛んでいきたいときに、この曲を。

どこかに閉じこもっていると、扉を開けて、遠く遠くへ行ってしまいたくなるときもありますよね。
心の中まで、何かに縛られなくてもいいんです。

風に心を乗せれば、思うがままに、どこまででも行けるものですよ。

 

 

鯉流るる

 

洗濯した白いTシャツが、
風に流されて飛んでいった

 

新緑の木々の葉が、
さわさわと音を立てるたび、
尾を一斉に
天へ舞い上がらせた鯉が、
やさしく手招きをする

 

父さん、母さんが
泳ぎ方の手本を見せ、
ボクのシャツは、
晴れて息子となった

 

一番の長老は、
腹に金の鱗を持ち、
この大家族の指揮を執る

 

息子よ、この大空へ舞え
たったひとり、
たとえ不細工に見えても、
キミらしい泳ぎを、
空は待っている

 

 

composer’s note

日本の風物詩「鯉のぼり」。風のある天気のいい日に眺めると、本当にさわやか!ゆらゆらと上手に泳いで、ただの布があんなに美しく見えて、不思議だなぁ、といつも思う。

岐阜県瑞浪市でも、鯉のぼりの時季になると、一匹だけでなく何本もの鯉が、まるで洗濯物のようにロープにぶら下がり、とても気持ちよさそうに泳いでいる。その泳ぎっぷりを見ていたら、「一緒に泳ぎたいなあ!」という気分になってくる。

チェロやヴァイオリンの美しいメロディーが、優雅で晴れ晴れと泳ぐさまを奏でる音楽。さあ、風に乗って、一緒に空を泳いでみよう。

ホッとできる、音楽を♪

曲名:鯉流るる The Carp Streamer
発売日:2014.05
曲の長さ:5’26”
主な楽器:ピアノ・オーケストラ

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