風を受け入れる。あるがままでいたいときに、この曲を。
生きていれば、人生で掴んできたものにとらわれてしまうこともありますよね。
失うまいと、握りしめているその手をほどいてもいいんです。
思いっきり両腕を広げ、風と一体になれば、軽々と歩いていける道が、そこにあるのですよ。
風薫る
「ヨイチョ!ヨイチョ!」
かけ声とともに
繋いだ手のひらが
ほんのり汗ばんでいく
腰ほどある高さの階段を
一段一段のぼるキミに
歩みを合わせたあの日
丘の上にある一本の大木が
風に揺れて手招きし
ボクらがやって来るのを待っていた
やわらかい日差しと
ふんわりと雲の浮かぶ青空が
脇に咲く小花を引き立たせ
作っていた道しるべ
いつしか離れたキミの手は
何を握っているのだろう
♠ composer’s note
草原の草木は、風に吹かれれば逆らわず、その風に身を任せるもの。
自分に吹いてくる風を感じてみれば、抵抗を生んでいたのは自分自身だったと気づかされる。
避けるのでも飛ばされるのでもなく、ただ自分の中に風を通してしまう。そうすれば、いらないモノまでさらってくれて、あとは爽快感だけ残してくれる。
いつだって、ベストなタイミングでベストな風が吹いている。
のびやかな笛のメロディーが語りかける、さわやかな風の音楽。凧のように素直に、今吹いている風に乗ってみよう。
ホッとできる、音楽を♪
曲名:風薫る Sweet Wind
発売日:2017.08
曲の長さ:5’55”
主な楽器:笛・ピアノ・ストリングス
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