湖畔で。マイナスイオンで全身を満たしたいときに、この曲を。
生きていれば、街のよどんだ空気や雑踏に、息が詰まりそうになることもありますよね。
たまには、全身の感覚を研ぎ澄ませ、自然の恵みを味わってもいいんです。
天から降りそそぐ神聖な光が、あなたの細胞を喜びで満たしてくれるのですよ。
波際の向こうへ
ニセモノの地図を装った
行き止まりを見せないキミの姿
並々の模様をつけて膜を張り
あちらこちらで
金色の筋を受け入れながら
遥か彼方まで水面を貫き通していた
雪景色になんか
けっして呑み込まれない
凛とした心意気は
盛夏の中でもほとばしる
それでも太っ腹のキミは
穏やかさだけを見せつけ
キミとのつながりを教えてくれた
四万年の歴史の中で
いくつかの点として出会ったことを
ここに在る
その理由(ワケ)を
揺り篭のように
滑らかに
小船を揺らしながら
♠ composer’s note
北海道の新千歳空港から西の方へいくと、支笏湖という湖がある。
海を眺める時のように、その先が遠くどこまでも永遠に続くかのような、巨大な湖。
最北の不凍湖だというその姿は、真夏ですら圧倒的な威力を感じさせ、天からの陽が、少し傾斜をつけながら一直線に何本も水面に射し込む。心のモヤモヤをさらっと流してくれるような神聖な雰囲気を漂わせている。歴史の深みをも感じるひととき。自分が世界のただの点のように思えてしまう。
弦楽器が華々しい、壮大な音楽。水を背に、湖にぷっかり浮いて、心のノビをしよう。
ホッとできる、音楽を♪
曲名:波際の向こうへ Over the Shiny Lake
発売日:2016.04
曲の長さ:7’35”
主な楽器:ピアノ・ストリングス
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