TOMO SAKAI

白砂の色 White Sand / op.034


 

変幻自在の生命。存在の価値を感じたいときに、この曲を。

生きていれば、生きる目的を深く考えたくなることもありますよね。
たまには、耳をふさいで自分という存在をじっくり観察してもいいんです。

本当の姿、それは、様々なエネルギーが流れ込み、カタチを変えて一つの貴い存在を作り上げているのですよ。

 

白砂の色

 

さらさらと風に流されて
ころころと変わる気分で
形を作っては
惜しげもなく壊して遊ぶ

 

何億年と生き続けた
カブトガニの証人が
波打ち際で鎧を脱ぎ捨てた時

 

白砂が一粒ずつ代わり番こに
この世界の移り変わりの
物語りを聞かせながら
変幻自在な
永遠の命を授かっていると
思い出させるように
残ったその身を包み込む

 

自由自在に
どこへでも
どこまでも
何色にも染まらず
朽ちてゆく何物も受け入れ
一体となる喜びの歌を奏でる

 

composer’s note

フロリダのビーチでカブトガニの死骸を見つけた。カブトガニは、人間よりはるかに長く何億年も生きるという。この世界の歴史の証人だと思うと、とても尊いものにみえると同時に、やがてその死骸も自然に還っていくのかとしみじみする。

そう考えると、どんな物も生命も一見別のもののようだけれど、本当は全てひっくるめて一つなんじゃないか、と思えてくる。命は、終わりがあるようで、本当は何も終わってなんかいないのかもしれない。
一人ひとりが今、どんな歴史の1ページを刻もうと、それはとても貴いもの。長い歴史を生きた証人なら、きっとそう言うだろう。

やさしい海風の音楽に揺られ、あっちへコロコロこっちへコロコロ。ただ気持ちよく流されてみよう。

ホッとできる、音楽を♪

曲名:白砂の色 White Sand
発売日:2019.03
曲の長さ:6’29”
主な楽器:ピアノ・ストリングス

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