レインドロップス　Raindrops / op.031

♠ composer’s note

日照りが続いた後に降る雨を「天の恵み」と言う。
一粒一粒の雨は、何かしらこの地上で役目を果たすために、空から降ってくるような気にさせる。

雨は、無色透明だというのに、光を受けるとキラキラ輝き、まるでカラフルな色合いを持っているかのように、ときには美しい姿を見せてくれる。

シャボン玉のようにふわりふわりと天からやってきて、そっと身を包んでくれる雨粒たちの音楽。
余分なものを流してくれる清めの水を、全身に感じながら静かに待ち、本来の姿を取り戻す。