熱湯の中に放り込まれたカエルは、熱くてすぐに水から飛び出るけれど、水から入っていたカエルは、熱さに気づかず茹で上がってしまう。
ゆでガエル理論。
昨年11月から、カナダ、アメリカと、病気になってから初めて約3カ月という長期で滞在。
こうなったのはたまたまの話で、特に何かがしたいとか理由があったわけでもなかったから、色々心配することも多く決めるまでちょっと時間がかかった。
一番は、カラダ大丈夫かな、ってこと。
いつも月2回整体にも通ってるのが行けなくなるし、食べ物もちがう、生活リズムも大きく変わる、しかもタンパ遠いし。ノートパソコンや制作道具一式をゲットしないと、とか。
考えれば考えるほど、行くべきか?と思考レベルでは分からなくなる。
でも、「自然の流れ」を意識してみると、そこにはメリットがどうこうとか関係ない。
そもそも出来ないことは、人生にはやって来ない。その流れに乗ってもいいよ、ってお知らせ。
チャンス、とか言うのは好きじゃない。ただ、その流れが来ているってこと。
絶対にこっち!てのがあれば、自然にそうなるはず。
迷ったときは、それぞれの道に行った自分の気持ちを想像すればいい。
でも、それすらどっちとも言えないとき、自然の流れに身をまかせてみる。思い切って、流れに乗ってみる。
今回そうしてみて、あらためて、それが正しいと思ったんだ。
体は全然大丈夫だし、日本で朝起きられなかったのに起きれるようになった。
ジムで初めてサイクリングにチャレンジしてみたら、最初は2分でハアハア言ってたのが、今は20分こげるようになった。
食事の用意も自分で全部できなかったのに、ほとんどできるようになった。
できることが驚くほど増えて、すごく強くなったし、色々心配していたことは、なんてことなくうまく行っている。色んな気づきもあったし、とにかく良いことづくし。
やっぱり来る必要があったんだ。
自分は茹でガエルだった。本当は飛び出して良い世界があるのに、心地よさと勘違いして湯の中に入っていた。
人は、前進すれば喜びを感じ、新しい世界を知ってしまったら、前の世界よりも良い世界があったのだと初めて気づく。そしてそこに戻ることは出来ても、戻りたいとはあまり思わない。
より良い人生は、そうやって進んで行く。
初めは今いる世界に未練を感じ、変化への恐れも湧く。でも、それを超えて自然の流れに乗り、飛び出してみれば、必ず良い世界になるんだ。
より良い世界は、自分でクリエイトするものだから。