純度が高い、ってどういう状態?
純度を高める、ってどうするのか?
純度が高い状態というのは、フラットさを保てているとき。
自我がない、なんていうと随分立派な感じがするけれど、「無」に近いのかな。
たぶん、禅とかと似ているんだろか。やったことないからわからないケド。
イメージ的には、海の波が静かな状態かな。
波って、風の強さや向きで変わるし、満潮干潮でもちがうだろう。
人の心のように、激しいときもあれば、穏やかなときもある。
心の波は、本来は自分でなんとでも変えられるはず。
私はジュースなら、必ず氷なしの100%ジュースしか飲まない。砂糖とか炭酸とか入ったものは好きじゃない。
でも、いくら100%でも、濃縮還元とストレートとじゃ、全然美味しさがちがう。
ストレートは、もとの素材をほぼそのままカタチを変えてあげている。そっちの方が純度が高い。
混じりけが少ないってこと。
私が目指しているのは、そんな100%ストレートジュースのような曲づくり。
純度を高めるっていうのは、人間的に善人になるという話じゃない。だって人間だもの。完璧な人間なんてありえない。
むしろ人間もこの世界も、不完全だからこそ、モノは生まれる。
私が純度を高めるためにやっていることは、自然の声を聴く、ということ。自然の流れに沿うということ。
今は天気も予報を見れば教えてくれる。でも、そういったデータだけを気にするのでなく、風を感じてみる。太陽の光のエネルギーを感じてみる。木々の揺れ方を眺めてみる。
そして、目の前の世界から、何かを読み取ること。
私にとってはそれが一番自然と一体になれるんだ。
雑音をシャットアウトし、心に静けさをもたらす状態を持つこと。
今、ココ、を全身で感じる。
ただ何かを感じてみる。
もともとは、自然治癒力で病気を治そうとしていたときに、体の声に耳を傾けるようにしていたことから、目に見えない何か、の声を聴こうとするようになった。
ありがたいことに、私の場合は、いくら心の波が激しくても、音楽を創る作業を始めると、心がすぅーっと静かになる。
それがなんとも心地よくて、それ以上の癒しはない。
癒しの音楽を創りながら癒される。
その向こうにあるエネルギーのおかげです。