一昨日、名古屋の歴史ある一柳葬具總本店 前取締役社長 一柳鎨氏の社葬でした。
数年前、一柳氏から音楽制作のご依頼を受けた時に、こんなことをおっしゃっていました。
「自分の人生をあらためて振り返ってみると、春夏秋冬の季節のようだと思いました。」
MUSIC of LIFE
– 人生を音楽というカタチにする –
一柳氏の人生の音楽、そのテーマは”春夏秋冬”
すべての四季を入れて1曲にする
それは無理難題のように思いながらも、自分一人では湧かない発想に挑戦できることにワクワクした。
寄り添って生きてきたわけではない人の人生を、言葉・表情・立ち振る舞い、その人から出ている見えない何かから全身全霊で読み取る。
一人の人間の人生の歴史と重み、そして貴さを感じるからこそ難しい。
お仕事柄常に、生と死と深く関わってこられた一柳氏だからこそ、ご自身のこれまでの生とは何だったのか、ということに対する答えが、春夏秋冬という美しい比喩になったのだろう。
祭壇を彩るお花へのこだわりが芸術的で、常に自然の美しさと共に在った一柳氏の人生を、音楽というカタチにしたものが、この曲「春夏秋冬」。
一柳氏の今世の幕が閉じられた今、また新たな美しい春を迎えられたのだと思います。
一柳鎨氏の人生と交わることができたことに感謝し、心からご冥福をお祈り致します。
MUSIC of LIFE